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「お前の家族はバカか?」

さて
今年初頭はまったく映画を見ない生活でしたがまたバカみたいに見る日々が戻って来ました。
はやくやるべきことをやりゃーいいのに映画ばかり見ている。


今回はこれ。

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(2008/02/08)
ソン・ガンホ、ピョン・ヒョボン 他

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これね、きっとチープなんだろうな+どうせ怪物を倒して終わりだストーリー見えてると思って随分見なかったんですが。。

おもしろいぞ....


以下ネタバレ。観る予定のある方は読まないほうがいいかもしんない!



ビジュアル面はまあともかく、いろんな意味で、韓国映画でしかできなかった怪物モノなんじゃないか。
怪物を目的に見ないほうがいいかなとは個人的には思います。

ソン・ガンホとペ・ドゥナという時点でも見る価値あると思いますが、映画自体かなりの面白さがあります。労働意欲のないダメ男の主人公を筆頭に、出てくるキャラクターは全員がどこか抜けていて「バカ」です。
その「バカ」のせいで取り返しの付かない事にもなる。普通ならとても笑えないような場面でその「バカ」をやらかすので、くすりと来てしまうんです。
観ている側にそういう感情の矛盾を与えるというか、とにかく変な気持ちになります。酷い場面なのに笑ってしまっている自分がいるのです。そのおそろしさ、わかりますか。
遠まわしに猟奇です。

「ばかじゃねーの、だからそうなるんだ(笑)」と客観的に流し見も出来るんですが、けどふと思ったのです、果たして必死な彼らを笑えるんだろうか。本当に命の掛かったピンチの時は、綺麗に銃弾が敵に当たるなんて、いやそれ以前に銃にきちんと弾が込められているなんて、大事なものがうっかり手から滑り落ちないなんて、保証されてるんだろうか。もしかしたらこれが現実なんじゃないだろうか。
引いた気持ちで見てしまえば、突っ込みどころは本当に山ほどあるし、ホラーなのか、コメディなのか、サスペンスなのか、いったい何だと思ってみればいいのかわからないと思う人もいるかもしれない。
でも、この映画の中に漂うそういう半端さや、自らを賢いと思っている人々の愚鈍さが、それこそ私はリアルだと思います。
なんかすっごく「らしい」じゃん。人間って中途半端じゃん。
ジャンル分けなんてできなくていいじゃないか。完璧なんて気持ち悪い。
全員の必死な顔見てると、細かいことはどうでも良くなってくる。もう本当にどうでも良くなってくる。

個人的には、売店で戦の前の腹ごしらえをしている時に娘も加わっての食事シーンが印象深いです。
ああいうのぽっと入れてくるってどういうハイセンスなん?すごいよ。
もちろんお父さんのカッコよさも。
あとは、兄の「バカ」を華麗にフォローする終盤の妹ちゃんもね。

私はこの映画、家族の物語だと思います。


あー、やっぱり、むき出しで、感情に訴えてくる韓国映画好きだなー。

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